■技能検定とは
・技能検定とは、働く人々がもっている技能を一定の基準で検定し、国が公証する技能の国家検定試験です。
・工業技術、建築・土木、機械、金属、電気、生活一般など137職種の検定が行われています。
・技能検定の目的は、技能・職業訓練の成果に対する社会一般の評価を高め、技能者の技能・地位を向上させることです。
・機能検定の合格者は延べ270万人を超え、確かな技術を証明するものとして、各職場で高く評価されています。
・各職種ごとに、特級、1級、2級、3級に区分するものと、単一級として等級を区分しないものがあります。
■受験資格
・学歴等によって、必要な実務経験年数等が定められています。
※一部試験の免除を受けられる場合もあります。
※詳細は協会にお問合せください。
■受験手続
・所定の受験申請書を、都道府県の職業能力開発協会へ提出します。
・指定試験機関が実施する職種についてはそちらへ問い合わせます。
◇ 指定試験機関が実施する主な職種
・ファイナンシャルプランニング
・金融窓口サービス
・レストランサービス
・ガラス用フィルム施工・ビル設備管理
・ビルクリーニング
・調理
■受験料
・学科試験3,100円程度
● 実技試験15,700円程度
※職種により異なります。
■申込期間
・前期:4月上旬〜中旬
・後期:10月上旬〜中旬
■試験日
・実技試験
◇ 前期:6月中旬〜9月上旬
◇ 後期:11月下旬〜翌年2月下旬
● 学科試験
◇ 前期:8月下旬〜9月上旬
◇ 後期:1月下旬〜2月中旬
■合格発表
・前期:9月上旬(3級)・10月上旬
・後期:3月下旬
■試験地
・各都道府県
■収入
・技能士の評価は高く、技能士となったことで処遇が改善された例は多くあります。
・収入のアップはもとより、仕事の幅を広げるためにも大いに役立ちます。
■難易度
・学科試験、実技試験ともに難易度は高いです。
・特に、特級、1級、単一級の合格率は50%以下です。
■試験内容
・学科試験:マークシート方式で、全国統一して職種・作業等級ごとに同一の日に行われます。
・実技試験:原則として、試験日に先立って課題が公表されます。時間は4〜5時間で、職種によっては標準時間と打ち切り時間が決められています。また、要素試験、ペーパーテストを組み合わせる場合もあるので、問合せ先に確認してください。
■備考
・企業の多くが、技能検定合格者に対して処遇の改善をしています。例えば、「昇給」「社内表彰」「手当の支給」「人事考課上で考慮」「社内資格面で考慮」など等…
・製造業や大規模事業所などでは、人事・労務管理面での処遇改善が多く、建設業や小規模事業所では金銭的な処遇改善がなされている場合が多いです。
・技能士の技能を活用する措置
◇ 建設業法:建設業者が一般建設業または指定建設業以外の特定建設業の許可を受ける際には、営業所ごとに一定の資格をもつ専任者を置くことになっています。建設業に係る1級・2級に技能検定合格者は、その有資格者として認められています。
◇ 国土交通省が行う官庁営繕工事に使用する「建築工事共通仕様書」「機械設備工事共通仕様書」:
特記仕様で指定する工事作業については、作業現場に、その作業に係る1級技能士を1名以上常駐させ、自ら作業するとともに他の技能者の指導を行わせる制度が実施されています。
■問合せ先
中央職業能力開発協会
〒112-8503 東京都文京区小石川1-4-1住友不動産後楽園ビル
03-5800-3638
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