どのような基準で決められるのですか?
裁判所は、抽象的ではありますが、夫婦のどちらが親権者になることが子供にとって幸せかという観点から親権者を決めます。
具体的には、子供の年齢やそれまでの養育状況など、諸般の事情を総合的に考慮して、どちらが親権者として適切かを決められることになります。
子供の年齢やそれまでの養育状況とは?
例えば、乳幼児の場合では、多くのケースで、母親が親権者となっています。
これは、乳幼児にとっては、母性の必要性が高いからと思われます。
また、それまで母親が育てているケースがほとんどであって、子供の生活環境に変化を与えない方が好ましいとうい考え方があるものと思われます。
これに対して、10歳以上になると、子供の意思も尊重されるようになります。
さらに、父母が子供を育てることが経済的・現実的に可能かというような事情なども考慮されます。 |